全然

「食べれなくて…」
「食べ“ら”れなくて…だろ」

「寝れなくて」
「寝“ら”れなくて…だろ」

「全然大丈夫だよ」
「“全然”の後には否定形が来るんだろ」

これは昔、お茶の間でよくおこなわれた私と父の会話。

彼は言葉にうるさくて
“ら”抜け言葉や
最近ではよく使われる“全然OK”的な言葉使いが大嫌い。

小さい頃から
父に対しては絶大なる信頼を置いている私は
何事も彼の言う事は真摯に受け止めてしまう傾向にあり
彼の影響が骨の髄までしみ込んでいるトコロがあるんですよ。

ですから
今となるとテレビなどでレポーターの方が
「も〜う、全然食べれますよぉう」なんて言おうものなら
ものすごく「イラッ」と、きてしまうんですね。

「言葉は生き物。
時代と共に変化するんだから、あまりカタクナにならない方がいいぞ」と
夫に苦笑いされる事もしょっちゅう。

確かにこの“全然OK”なども
相手によっては非常にリズミカルに会話が進行する事もあるし
説得力を与える時もある。

特に若い世代の方々の中では
“全然OK”“全然普通”等の言葉は
もう完全に市民権を得ている気がするし
近頃では私よりずっと大人の世代の方々の中でも
これらの言葉は一般的に使われるようになっている気がする。

明治生まれの祖母や戦前生まれの親に育てられ
平成生まれの人たちと接して生活をしていくという
中間世代の私としては
もう少し柔軟な思考回路で生活していかないといけませんな。

【全然】

@ 余すところのないさま。まったくそうであるさま。
A (副)
1 (あとに打ち消しの語や、否定的な表現を伴って)まるで。少しも
2 残りなく。すっかり
3 (俗な言い方)非常に・とても

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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