健康診断?!!!!

仕事柄、色々な業者さんから
「先生も相変わらずお若いですね」とか
「お綺麗ですね」的なお世辞を言われる機会が多い。

これ…あくまでもお世辞なんですがね。

まぁ…私という人間は
人にお世辞を言われると
真に受けるという素直(?!)な性格なので
どんどん付け上るという性質も持つ珍生物。

そして昨日
こちらのブログでお馴染みの
古き良き友人であるI氏との電話で
「まぁ…私って案外イケてるじゃ〜ん」みたいな発言をしたわけですよ。

すると彼は
「いや…全くイケてないやろ」とズバリ。

そして更に
彼と昨年末
2人で(こちらのブログでもお馴染みの)沖縄の稲ちゃんの所に遊びに行った時、
私と久しぶりに再開した時の事を付け加えた。

「久しぶりにお前に会って
老けたなぁ…と思ったのと
(所謂、マツコデラックス並みのつけまつげの)厚化粧が下品やな…と思った」
との事。

「………。」

絶句ですよ…絶句。

それでも何とか気をとりなおし
「えぇっ?!マジで?!!
マジでそんなに老けた?!!
おまけに下品?!!!」と、食いつくと

「マジやで」と、即答。

彼は常々
「裸の王様になるな」と
私にあえて苦言を呈してくれるという
とても有り難い貴重な友人なので
いつもは「いばりんぼう将軍」の私も
彼の言う事には素直に耳を傾けられる。

夫も
「チコは俺の言う事は聞かないけれど
Iさんの言う事はよく聞くから
彼にきちんと相談しなさい」という程
信頼を寄せている。

老けて下品なオバサンという指摘に
すっかり落ち込んでしまった私であったが
「ホラ…最近はダイエットもサボっていたしね…」などと
一生懸命弁解してみたけれども
全否定された…。

左様でございますか…。

しかし彼は
「歳を重ねていく事は決して悪い事ではなく
要するに年相応に“気品”のある装いをすればいい」と、言う。

なるほどね…。
気品ですね…。

「キヒン」か…縁遠いなぁ…。

I氏の歯に衣着せぬ発言を
真摯に受け止め
電話を切った。

しかしですね…
彼はとても優しい人なんですよ。

その電話の後にメールをくれたんです。

彼からのメールはうちの母の事。

要約すると
「お前のお母さんはかっこいいし尊敬しているから
お前もプライドを持って頑張れ」みたいなメール。

要するに母を見習えという事なんでしょうか。

うちの母はただの田舎のオバサンなんですがね。

いつもこっそりと私のクリニックの駐車場の草むしりをする母。
丁度昨日も
駐車場脇が綺麗になっていたので
おそらく草むしりをしてくれたのでしょう。

それはとても有り難い。

しかし彼女の草むしりの時の格好がすごい。

20年物の穴のあいた麦わら帽子に
日本手ぬぐい
かっぽう着
子供のお下がりのジャージ
(「やる気ワクワク、ワークマン」で売っていそうな)長靴。

イブニングドレスを着て草むしりをしろとは言いませんが
もうちょっとね…。
麦わら帽子→コットンの帽子
手ぬぐい→ラルフローレンあたりのフェイスタオル
要するに、流行のガーデニングスタイルでやって欲しい…という事を
一度母に言ったが
全く聞く耳を持たない。

しかし(身びいきな様で非常に恐縮ですが)
例えば公の場に出ると
彼女の洋装は一変して
相手がどんな偉い人でも怖じ気ずく事なく
京都らしい地味めの柄の着物を着て
流暢に英語なんぞを喋ったりもする。

「白髪は『今まで頑張って生きてきたね』と
神様がくれた“銀賞”だから
私は絶対に白髪染めはしないのよ」と
真っ白な髪の毛のまま
殆どお化粧もしない。

あれは多分
自分の中に確固たる自信があるのでしょうな。

私の様にブレていない。

I氏はそれを言ってくれたのだと思う。

昨夜は母に電話をかけて
I氏の話をした。

母は
「Iさんにそんな風に言われて恐縮しちゃうわねぇ…。」と
嬉しそうに語っていたが
褒められたせいか、調子に乗って急にジョゼツになったので
へそ曲がりな私は
「それって解脱した僧侶みたいじゃん。
何ならいっその事、出家しちゃいなさいよ」と言うと

「それもすごくいいと思うけど
4人の子供をまだ全員一人前にしていないからね。
例えば、あなた…
健康診断…まだ一度も受けていないでしょ?」

「……。」

うちの家系は遺伝的に
心臓病になる確立が高い。

私の不摂生な生活を心配して
以前から「健康診断を受けろ」と
うるさく言われていた。

「それって論点がズレてますよね?
関係ないでしょ…今の話と。
健康診断は受けないよ!
寿命がきたらポックリ逝くだけですからね」と言うと

「フフフ…。怖いんでしょ?
チコちゃんはいつも大きな事を言って強がっているけれど
とにかく気が小さいのよね。
親孝行だと思って受けなさい。
明日受けなさい」

えぇっ?!仕事がありますからね!!!

「昼休みに行けばいいでしょう!
K先生に電話しておくから
昼休みに診てもらいなさい。
よろしくね!!
でも…本当にIさんは有り難いお友達ねぇ…。
感謝するのよ!」と、言って
勝手に電話を切られた。

I氏との電話から
老けた下品なオバサンの話になり
母の話になり
気がついたら
一番大嫌いな「健康診断」を受けさせられるハメになってしまった。

妙な展開になっちまったなぁ…。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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