凛君

先日の大雪の夜
たまたま観ていた報道特集で
俳句の天才少年、小林凛(本名 凛太郎)君の事を知った。

小林一茶が好きで6歳から俳句を始め
8歳で朝日俳壇に作品が掲載されて世間に驚かれたという。

彼は予定日より3ヶ月早く生まれて
1000gにも満たない超低体重児だったそうです。

ですから身体の機能の発達が遅く
なんとか小学校に上がる頃には平均的になったものの
両手を広げて歩かないとバランスがとれなかったという。

小学校に入学した凛君を待っていたのは
同級生に
ののしられ、殴られ、蹴られという
聞くに耐えないいじめの毎日だった。

身体が小さくて両手を広げて歩く凛君は
いじめのえじきになってしまったんですね。

そんな彼を支えたのが俳句。

「学校に行きたいけれど、行けない自分がやすらぐために
俳句を詠んだ。」

「今、僕は、俳句があるからいじめと闘えている」

「『冬蜘蛛が糸にからまる受難かな』これは僕が8歳の時の句だ。」

「『紅葉で神が染めたる天地かな』この句は僕のお気に入りだ。」

凛君すごいな…。

頑張っているんだね…と、思い
早速ググってみると
彼の俳句集が出版されているんですね。

『ランドセル俳人の五・七・五
いじめられ
 行きたし行けぬ
   春の雨』

この「春の雨」は凛君の涙なんかなぁ…と思うと
何だか泣けてきて
早速Amazonで注文した。



私は小学校2年生の時に高崎市の小学校に転校してきまして
いじめにあった経験がある。

本当に学校に登校するのが嫌で
毎日のお稽古ごとの方が楽しかった。

「明日、学校が無くなってしまいますように」とか
「明日は、いじめられませんように」とか
毎晩祈ったものでしたね。

あまりのいじめに
母が教室までついてきた事もあった記憶があります。

ところが私の場合は
元々負けず嫌いだったのと
身体も大きかったので
「攻撃は最大の防御なり…」と
ある日、いじめっ子のリーダーのK君と2年生の時に
取っ組み合いの喧嘩をして私が勝ったんですな。

それからの私は
ドラえもんに出てくる
ジャイアンみたいな子に成長していき
主に、男子生徒との喧嘩や
例えば、学校の非常ベルを鳴らす等のイタズラが絶えず
教室までついてきていた母は
いつしか教室ではなく
職員室に呼び出されて
平身低頭、平謝りの日々だったように思います。

ただ…
私は当時から凛君の様な子を
いじめる様な子は嫌いでしたねぇ…。

陰湿で卑怯だと思うんですよね。

凛君はどんな思いでいたんだろう…と、考えると
胸が痛くなる。

ただ…番組の最後に
凛君をいじめていた同級生が
ある日「(今までいじめてきて)ごめんなさい」と、謝ったという。

その時に詠んだ句。

『仲直り 桜吹雪の 奇跡かな』

涙が止まりませんでした。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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