娘自慢

昨日、父をよく知る人から
「お父様がチコ先生の事を
『彼女は努力家だから』と褒めていましたよ」
という話を聞いた。

でた!娘自慢っ!

うちの両親は人様の前で自分の子供達の事を褒める。

特に4人姉弟の中で一番出来の悪い私の事を褒める。

例えば友人を母に紹介するとする。

友人は儀礼的に
「いつもチコさんにはお世話になっております」と、言いますよね。

普通は
「いえいえこちらこそお世話になっております。
B様のお話はいつも伺っております。」的な
一般的切り返しが普通ですよね。

しかし私の母は
「そうなんでしょうね。
チコは小さい頃から面倒見が良くてねぇ…」と言い
愛しそうに私をみる。

あー恥ずかしいっ!

私…生まれたての赤ちゃんじゃないんですけどーっ!
私…40も半ばなんですけどーっ!
そんな愛しそうに見つめられてもねーっ、お母さんっ!

母の娘自慢に根気よく付き合ってくれる友人には
本当にいつも申し訳ないと思う。

この娘自慢は
弟のお嫁さんのあゆみちゃんのトコロにも波及しており
事ある毎に
「チコは幼稚園の時…」等の
おそらく聞いている方はうっとうしいだろうなぁ…と予想される自慢話を
結構しているようだ。

誰だって自分の子供は可愛いのでしょうが
一応「謙遜」という言葉があるのだから
人様に自分の子供の自慢話をするのも
いい加減にしておいた方がいいんじゃないかなぁ…。
こちらとしては
本当に恥ずかしいんですけどーっ!

しかし
「親に褒められる」というのは悪いものではない。

私は子供はおりませんが
自分が40年以上子供をやっておりますから
これは自信を持って言えますね。

歯医者に初めて来て
泣き叫んで治療が一見困難と思われる3〜4歳の子でも
上手に治療が出来たら
「とにかく皆の前で『治療が出来たんだよねぇ。
凄いねぇ』と、褒めてあげて下さい」と
ご両親にお願いしている。

これが効果覿面で
前回まで泣き叫んでいたお子さんでも
態度が一変し
治療に対してとても協力的になる。

ちなみに亭主もそう。

食べたお茶碗を自分で洗ってとは言いませんが
せめて流しにおいて水につけておいてくれると
こちらとしては非常に助かる。

ある日、何かのきっかけで
たまたま夫がお茶碗を水につけておいてくれた。

その時
とにかく褒めちぎったんですよね。

それからは
自分の分だけではなく
私の分も流しに運んでくれる様になった。
(その都度
「うわぁ…すごいねぇ…ありがとう。
こんな素敵なご主人様って他にいないわよねぇ…。」と
大げさに褒めちるのが面倒っちゃぁ面倒ですがね…。)

彼もまんざらでもない様子。

とにかく
褒められて怒る人はいない。

うちの両親のお恥ずかしい「娘自慢」も
いつまで聞けるかわかりませんから
褒めてもらえるうちに褒めておいてもらう事にします。

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いよいよ…

山口県でお父様の跡を継いで開業されている
Y先生のトコロにお邪魔して
美味しい物をたくさんおごってもらおうという…
相手の方にしてみれば大迷惑な企画の日が近づいてきた。

いよいよですなぁ…。
「ゴチになりますツアー イン 山口」

同行するゆう子先生も
「どうせおごってもらうんだから
出来るだけ美味しい物を
出来るだけたらふく食べたい!」という性根の腐ったモチベーションから
いつになくダイエットも頑張っているようだ。

そんな話を夫としていた昨夜。

「この時期は山口っていうとフグだよね…ゴイサン!」

「ま、そうだな。」

海無し県の群馬県育ちの私は
このお魚関連には目がない。

また山口県は大人になってからは
始めて旅する場所ですが
あちらの女性もさぞかしお綺麗なんではないでしょうか。

やはり旅先では
現地で育った旬の女性とお喋りしながら
現地で採れた旬の物を頂戴する…
これが醍醐味ですね…。

以前、「ゴチになりますツアーイン高知」で
あちらのI先生に
「芸者遊び」を体験させて頂いてから
かなりクセになっている芸者遊び。

「山口県って遊郭があった場所だから
芸者さん遊びするところはあるのかしらん♬」と言うと

「芸者遊びもおねだりするの?
あちらもたまったもんじゃないな…。」と、
夫は心底気の毒がっていた。

今月は山口県旅行の他に
Charのライブやら女子会やら
イベントが多数。

11月は充電していよいよ年末。

楽しみです〜♬

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ベロニカ

映画というのは
年間当たり何本位製作されるのか…。

一日に少なくても1本以上は
映画を観る様にしておりますが
それでもやはり見落としている作品も多いなぁ…と
つくづく痛感させられた1本に遭遇した今朝の事。

その作品は「娼婦 ベロニカ」1998年、米の作品。




これをただのラブストーリーとして楽しむにもいい。
脚本がとてもよく出来ているし
映像も絵画の様に美しいですからね。

しかしこの作品は
他にも色々と興味深い内容が凝縮されている。

まずはキャスティングがすごい。

今でこそ米のテレビドラマ界のスターの面々が
脇役やエキストラで多数出演しているので
「ウォーリーを探せ」的に
「スター探し」してみるのもよし。

またはこれを
主人公であるベロニカ・フランコという
実在の人物の半生を描いた作品である…という
観点から観るのもいい。
当時の世相、風俗が色濃く反映されており
非常に興味深い。



主人公のベロニカの仕事は
コルティジャーナ…高級娼婦。

これは映画設定の1583年当時のベネチアでは
きちんと市民権を得ていた職業だったようですね。

この時代は
女性に求められていたのは
貞淑な妻である事と
子供を産む事だけ。

また結婚する時には
花嫁側が持参金を持って
花婿側に嫁ぐのが習わしとなっていて
持参金を払えない家の娘は
生涯結婚せず、尼層院に入るくらいしか
生きる道が無かったそうです。

そこで他の選択肢として
女性の仕事として
コルティジャーナというものが出来たらしい。

コルティジャーナとはもともとは「宮廷女性」の意味。
宮廷のサロンで集う人々の事を指した言葉らしい。

コルティジャーナは他の娼婦とは違い
美しいだけでは勤まらなかったんだそうです。
顧客が国家元首や有志ばかりですから
彼女達に求められたのは
教養…政治、経済、古典文学、歴史、社会情勢など、多岐にわたって知っている事が重要で
また、パーティーに同伴した時に
貴婦人としての振る舞いも重要だったそうです。

マリーアントワネットをご存知の方なら
知っていらっしゃると思いますが
ルイ15世の公妾のポンパドール婦人も
こういった女性でしたよね。

マリーアントワネットの映画を観ると
ポンパドール婦人は「悪者」という風に描写されがちですが
彼女はとても美しい女性で
肖像画を観てびっくりした記憶があります。

また知性も教養もあり
ファッションセンスも抜群で
宮廷ではポンパドール婦人は人気があったそうですね。

さてベロニカ。

面白いエピソードがある。

ベネチアは当時オスマントルコ帝国と長年の宿敵で
この1583年、ベネチアは敵に対して劣勢の状態であったわけです。
そこでフランスに援軍を求めるのですが
ベロニカは
当時のフランス王、アンリ3世と一夜を共にして
彼を夢中にさせ援軍の快諾を得る事ができた。

そしてベロニカは「救国の人」と讃えられたのだそうだ。

歴史の陰に女あり。

歴史というのは
教科書には載っていない裏話や
プチエピソードが楽しい。

美しくて
頭が良くて
教養があり
知識も豊富で
仕事も出来る女性。

こんな女性がいたら私も好きになりますね。

ベロニカをはじめとする
コルティジャーナの人々の事を考えたら
ワクワクしてきて
彼女達の事をもっと知りたくなった。
色々と調べてみようと思う。

今日の明け方…
何気なく観た映画から
わくわくさせられる宿題を沢山貰った。

こんな日はとても気分のよいものですね♬

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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