自堕落

私は例えば学生時代や1人暮らしをしている時…
住まいの掃除は比較的マメにしていた様に思う。

特に
大学からそして職場から戻った時
ベッドが乱れているのが
ものすごく嫌だったので
ベッドメイキングだけはきちんとして出かけていましたし

特にこたつに関しては
下に敷いてあるマットと
掛け布団の角が“キッチリ”と重なっていないと
イライラしてくるという…
ちょっと強迫観念みたいなトコロがありましたから
しょっちゅう、掛け布団の乱れを直す。
これがだんだん疲れてしまい
いつからか
こたつとは無縁の生活スタイルをとる様になりました。

さて、掃除に話を戻しますが
私が小さい頃、
小学生にあがると
朝食前に家のお手伝いをするのが習わしだった。

朝起きると
晴れている日は必ず
次女の典子と一緒に
布団をベランダに干して
自宅と父の病院の
玄関とトイレの掃除は義務づけられていたので
掃除をするという行為は
好き嫌いというより、大人になっても習慣になっていたと思う。

しかし…
人間というのは…
いや、私だけかもしれませんが…
「楽をする」という事を覚えるとダメですな…。

どんどん自堕落になりますね。

例えば自宅と庭のお掃除と洗濯は
ハウスキーパーさんに全てお任せしているので
全くやらなくなってしまった。

昨夜も、ラブラドールのマツが
ティッシュペーパーを粉々にしてしまい
二階にあがると
部屋中にティッシュが散乱していた。

「マジかよ…」と、めまいがした。

本来であれば
ほうきとチリトリをもって
即座に掃除をするべきなのでしょうが

「明日、キーパーさんが来るからいいか…」と放置。

ティッシュが散乱する部屋で
ポテトチップをボリボリ食べながら
デレビを観る中年女が1人。

なんて自堕落なんでしょうか…。

またクリニックの私のオフィスでも
不要になった書類をゴミ箱に捨てればいいのに
床に落とす。

それがどんどんたまる…。

すると
「先生…これ、何なんですか?
必要書類?」と、スタッフ。

「ううん、不要書類…」

「って事は、ゴミですよね」

「まぁ…そういう事になるわな。」

「もう…しょうがないなぁ…。
片付けておきますよっ!」

「ありがと♬」

そんな風にスタッフの人の良さに
つけ込む味を覚えましてですね
先ほども
「新井た〜ん♬オフィスが汚いよぉう」と
うそ泣きをしたら
彼女はニコニコしながら
「いいですよ。片付けておきますね」と言って
お掃除をしてくれています…。

本当に私という人間は
自堕落の極みでございます…。

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リフォーム

会社経営するリッチな友人の女性から
彼女が所有しているのだけれど
使用していないで遊ばせているマンションを
売りに出すにあたり
その部屋のリフォームのデザインの依頼を受けた。

諸々の諸経費は全部お支払いするから
「一度現場を見て欲しいのよね。」と、彼女。

マジですかっ!!!

もちろんお金は一銭もいりませんけど
『現場見たい!!!』という
アドレナリンが湧き出る。

「いやぁ…今さぁ…
もう一件、設計デザインを頼まれててねぇ…。」

本当は弟のタケの物件なんですがね。

「かなり大きなプロジェクトだから
手一杯っちゃぁ手一杯なんだけどさぁ…」と
売れっ子デザイナーを演じて
一応はもったいぶる。

「あ…忙しいならいいわ。
迷惑だもんね…」と、彼女。

え?!!!
いや…全然忙しくないですよぉう!…慌てた。

結局最後には
「現場見せて下さいっ!」と
何故かこちらが低姿勢。

さて…こちらのマンションは3DK。

これを2LDKにして
壁紙はこうして…
ここの壁をぶち抜いて…。

部屋の見取り図と
写真を頼りに色々と考えていくのは楽しい。

今回は
「ファミリー向けで明るい印象に…」との事。

マンションの販売価格をみて
それらを購入する購買層の
一般的な趣味なども考慮に入れて考える。

弟の物件は
殆ど私の趣味でエッジを効かせてますけど
今回はあえて抑えめに…。

でもやっぱり
「あ…これはガウディっぽいな…」という様に
私らしさは入れていきたい…。
(↑ガウディと同じ土俵に乗っちゃうところが
相変わらず図々しい…にも程がある…)

以前も申し上げましたが
こういったデザインは生業としていくのは大変でしょうが
趣味の範囲でやるのはとても気分転換になり
楽しいですよ。

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UFO

チャァラァラァラァ♬チャァラァラァラァ♬
チャァラァラァラァ♬チャァラァラァラァ♬
ティ〜ンラ〜ン♬ティ〜ンラ〜ン♬リ〜〜〜〜ン♬

というイントロを口ずさむと
「UFO!」と、反射的に歌ってくれる世代…好きです。

私は今年43歳ですが(微妙〜にサバを読む…相変わらず)
時々、これ…口ずさむんです。

小学生の頃、流行った
ピンクレディーの「UFO」ですね。

先日も私より少し若い
受付の西澤ちゃんが
パソコン画面から目は離さず
「UFO!」と間髪入れずに反応してくれて
すごく嬉しかった。

ピンクレディー世代の女性は
振り付けも含め
いまだに完璧に覚えている方が多い。

うちの患者さんは
私が冒頭のイントロを口ずさむと
ユニット(診療台)に寝転びながらも
きちんと振り付けもして
一緒に歌ってくれるという
本当に律儀で
ノリのいい方が多い。

Hさんは
私と同じ歳で
開業当時から通って下さっている女性の患者さん。

いつも笑顔を絶やさない素敵な女性。

彼女も
ユニットに寝転びながら
私と2人で
UFOを最後まで振り付けつきで熱唱してくれた。

暫く、2人で大笑いした後
「この間も大学生の人達とカラオケに行って
『UFO』 を歌ってきたのよ。
すごく楽しかったわよ…先生。」と、彼女。

彼女は障害のあるお子さんがいる。

そのお子さんの
ケアーをしてくださっている学生さん達と
カラオケに行ったのだという。

彼女は
「うちの子はさ
“普通の子”じゃないけどね
一度も不幸だなんて思った事ないの。

むしろあの子が“普通の子”じゃないからこそ
今回も学生さん達とカラオケに行って
UFOを歌える機会をもらえて
むしろ幸せだなぁ…と思ったのね」と、言った。

私は涙をこらえるのに必死になった。

すごい人だと思った。

そもそも“普通の子”の定義なんてないんだよな。

「むしろ幸せだなぁ…と思ったのね」と
カラカラと笑いながら言える彼女の
圧倒的な人間性の豊かさに
気持ちのいい敗北感というか
私という人間は
この人の足元にも及ばないなぁ…と、思いました。

こんな時
私は患者さんから元気をもらえるんですね。

この仕事をしていて
本当によかったと思える時。

やっぱり
UFO世代…大好きです。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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